銀歯の詰め物を外し、セラミックに詰め替えることにより、白く自然な歯にすることができます。
お口の中に銀歯があると、口を開けた時に黒く光って暗い印象を与えることがありますが、白くて透明感のあるセラミックであれば、治療した歯も目立たず、健康的で美しい口元にすることができます。

患者さんのお口の状態に合わせて、バランス良くセラミック製のクラウンを作ることで、歯の形を整えたり、形の悪い被せ物を治したりすることができます。
またセラミックは天然歯と比べても遜色のない白さ・透明感がありますので、お口の中に入れても違和感のない自然な美しさを出すことができます。

セラミック治療は基本的に保険適用外で、自費診療となります。
保険治療と比べると費用はかかりますが、体に優しく長持ちする高品質の素材が選べ、治療工程も制限がないなどメリットが多い治療法です。
決して安くない治療費を払うわけですから、セラミック治療を受ける際には、確かな腕を持ち実績のある信頼できる医師を選ぶことが大切です。
またセラミック治療により歯の機能面もアップし、歯の寿命にも影響しますので、長い目でみると決して高価ではないと考えられます。

セラミックは陶材です。食器などの陶器と同じだとお考えください。
陶器ですから水分を吸収しないため、変色はしません。コーヒーやワインなどによる着色もしにくいので、白い歯を長く保つことができます。
単に白い歯科素材であれば他にもありますが、セラミックの最大の特長は、他の素材に比べて天然の歯にもっとも近い色合いと透明感を長く再現できることです。

歯科医からすると、保険診療よりセラミック治療がおすすめなのは確かです。高価であるということは優れた品質の素材ということであり、見た目の美しさだけでなく、歯の健康的な状態を長く保つことができるためです。
しかし、保険治療に比べるとお金がかかるのは事実ですので、患者さんにはご提案するにとどめ、最終的にどの材料を選ぶかは、患者さんのご判断にお任せいたします。ご説明をした後に希望される方のみにセラミック治療を提供していますので、ご安心ください。

歯並びの状態にもよりますが、セラミックを使ったラミネートベニアという治療で改善できるケースもあります。
ラミネートベニアは、歯の表面を薄く削り、セラミックを接着して修復する審美治療です。歯を削る量もごく少量で済み、治療回数も数回で歯と歯の隙間を治すことができます。本格的な矯正治療に比べて手軽に治療できる一方で、稀に剥がれるリスクがあり、歯の大きさや向きを大幅に変更したりすることはできないため、一度ご来院いただいて治療が可能かどうかを判断することとなります。